まずはじめに「食事療法」って聞いてどういったことを思い浮かべますか?
今まで大好きであったあれもこれも食べれなくなってしまう といった「食事療法」=「食事の制限」の印象が強いと思います。
病態を改善させたり、病気の進行を遅らせたりするには、時として厳しい食事の制限が必要です。多くの方は「食事の管理」をさせられることは抵抗があると思います。
実際に外来で医師から「食べ過ぎてないですか?」「塩分の取り過ぎです」「タンパク質を増やしましょう」っていわれるけど、
「エネルギーは気にして食品表示をみているけど、何が食べ過ぎなの?」「減塩って言われても何から始めればいい?」「タンパク質って何を摂取すればいいの?」などといった疑問に思われる方も多いと思います。
どのような食事療法が必要なのかは、現在かかえている病気や治療目標・体格・活動量によって異なります。医師としっかり相談しましょう。
また栄養士は食のプロフェッショナルです。食に関して自身でネットで調べても何か正しい情報なのか迷うことも多くあると思います。実際に行っている食事が正しいのか、これは食べていいのか、どういった調理が合うのか、など栄養指導を通じて専門的なアドバイスをしてもらいましょう。
クリニックでは食事療法と向き合ってもらうために、患者さんの食事に対する価値観を確認し、寄り添っていいく医療を目指しております。
注意してもらいたいのは、厳格な食事管理を続けていくと「食事」=「栄養補給」ととらえてしまい、食の喜びを忘れてしまうことがあります。食事の団らんの時間、季節や地域の産物の楽しみ、年中行事なども大切にしていきましょう。
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